発語失行 中心前回と皮質下
運動性失語には発語失行を伴うことが多いです。
主に責任病巣は中心前回といわれています。
が、被殻出血など皮質下病変の運動性失語でも発語失行を伴うことがあります。
中心前回タイプと皮質下タイプの発語失行には違いがあります。
〈中心前回タイプ〉
いわゆる教科書に記載されている発語失行。
顕著なプロソディー障害
一貫性の乏しい構音の誤り +
発話開始困難 +
発話速度低下 +
音の連結不良 +
※自発話よりも復唱で誤りやすい
〈皮質下タイプ〉
顕著な構音の歪み
一貫性の乏しい構音の誤り -
発話開始困難 -/±
発話速度低下 -/±
音の連結不良 -
※自発話と課題発話に乖離のない場合と自発話でより重度になる場合がある。